愛宕の森と緑を守る会
愛宕山の植物 - 樹木4
(画像をクリックすると拡大表示され、説明文全文が見れます)
樹木・その他のページです(草花は季節別にページ1〜3に)。花や実がついている樹木の画像は季節別にも表示してあります。左側に種名をアイウエオ順にリストしてあります。クリックすれば、その画像を表示した場所に移動できます。


扉。トベラ科トベラ属。別名トビラノキ、トビラキ。雌雄異株の海岸性常緑小高木。枝葉は節分にイワシと共に扉に掲げられた。切った枝葉の臭さが魔除けになるとのこと。「扉の木」といわれ、扉が訛ってトベラになった。

5月頃に芳香のある白い花が咲く。

花期が終わると、球形で黄緑色の朔果ができる。

秋、トベラの果実が熟すと3つに割け、赤い種子が現れる。



南国青木。アオキ科・アオキ属で学名は Aucuba japonica var. ovoidea 。九州や沖縄に自生する野生種で、樹高1~2mになる常緑低木。雌雄異株で半日陰でやや湿った場所に生える。東北~四国東部に分布するアオキ (Aucuba japonica var.japonica) に極めて類似するが、一般には区別されずにアオキ (別名アオキバ、ダルマ、オホキバ) と称されている。庭木として垣根や裏庭に植樹されることが多い。 葉は厚く光沢がある。花は目立たないが、薄紫色で3~4月に開花する。実は12月頃より赤く熟し、5月頃までなっているが、熟した実の多くはヒヨドリなどの鳥に早々と食べられてしまう。 蕾や新芽は天婦羅、おひたしで食べられる。古くから薬用に用いられ抗菌作用があり、炙った葉はやけど、創傷、腫れ物に貼り、煎じた葉は下剤として用いられてきた。

ナンゴクアオキとアオキの区別は鋸歯 (葉の周りのギザギザ) の形の違いで判断できる。アオキの鋸歯は外側に向き、鋭い。一方、ナンゴクアオキはやや内側向き。また、アオキの染色体数は4倍体だがナンゴクアオキは2倍体の違いがある。画像は「松江の花図鑑」より。

肉桂。別名ニッキ。クスノキ科ニッケイ属の常緑高木。ヤブニッケイに似るが、葉の茎を噛んでみて不味いのがヤブニッケイ。原産地はインドシナで、江戸時代に中国経由で日本に入る。枝葉に芳香があり、香料(樹皮を桂皮、小枝を桂枝)に使う。漢方の桂枝湯の主原料でもある。似た香りのシナモンは近縁種のセイロンニッケイの樹皮で、ニッケイより香りがマイルド。

接骨木、庭常。レンプクソウ科ニワトコ属の落葉小高木。接骨木の名は、幹や枝を煎じて煮詰めたものを骨折治療の湿布材としたことによる。 愛宕山の北から上がる「愛宕山観光道路」の最初のカーブを曲がった道路脇に生えている。カワヅザクラの並びの位置に。


まだ未熟の段階。赤く熟した実は果実酒の材料に。

白膠木。ウルシ科ヌルデ属の落葉高木。雌雄異株。別名、フシノキ、カチノキ(勝の木)。空地などに最初に進出する典型的なパイオニア植物。たまにかぶれる人がいる。傷をつけて採取した白い汁を塗料に用いた。

ヌルデシロアブラムシが葉に寄生すると大きな虫こぶが出来て、こぶの中にタンニンが溜まり、それを皮なめしに使用したり、空五倍子色という黒色染料、インキや白髪染めの原料にした。また、かつてはお歯黒にも用いられた。生薬の五倍子(ごばいし)或いは付子(ふし)は腫れ物、歯痛などに、果実は塩麩子(えんぶし)と言い、下痢や咳に用いる。

葉軸に翼がつくのが特徴的。
















櫨の木、黄櫨の木。ウルシ科ウルシ属の落葉小高木。雌雄異株。別名、リュウキュウハゼ、ロウノキ、トウハゼ。在来種のヤマハゼとは葉の裏表に毛がないことで区別される。木蝋の原料木として琉球王国から移入された。

蒸した実を圧搾して得られる木蝋は、蝋燭、クレヨン、軟膏、石けんの原料に。江戸時代、西日本の諸藩で推奨されて拡がった。ハゼ餅など、救荒作物としても用いられていた。