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愛宕山の植物- 1

草花を見頃によって、およその季節ごとに分類してあります。樹木・その他は別にしてありますが、花や実がついている画像は季節別にも表示してあります。左に種名をリストして、季節ごとにマークの色で区別してありますが、クリックすれば、その画像を表示した場所に移動できます。

(画像をクリックすると拡大表示され、説明文全文が見れます)

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  早春の散策

1-フデリンドウ
1-ムラサキケマン
1-タンポポ
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  春〜初夏の散策

  フデリンドウ

 筆竜胆。リンドウ科リンドウ属。越年草。蕾の形が名前の由来。愛宕山に咲く希少種。大切にしていきたい貴重な花で、1本の茎に数輪の鮮やかな花を付ける高さ数〜10センチの可憐な花です。日があたると開花し、曇ると閉じ、夕方にも早々と寝てしまいます。花が終わると、「筆先」に豆粒のような実(蒴果、さくか)ができます。中に種子がつまっているこの蒴果は、花弁とは逆に、晴れると閉じ、雨になると開きます。種子を乾燥から守りつつ、雨水を利用して種子を蒔くフデリンドウの戦略。
 秋には枯葉の隙間から新たな芽が顔を出し、翌春の開花までの厳しい冬をすごします。

  ムラサキケマン

 紫華鬘。ケシ科キケマン属。日本全国に分布。木陰に育つ高さ30~50センチの草で、有毒。食すと嘔吐、昏睡、呼吸麻痺、心臓麻痺など。山菜のシャクと葉が似ているので要注意です。ウスバシロチョウの幼虫の食草で、結果、親も有毒になり、鳥の捕食から避けられる。
 初夏にできた種子は翌年の春に発芽して成長。その後、地上部が枯れて地下に塊茎だけが残り、秋になるとまた芽を出して数枚の葉で越冬。春になって花茎をのばして開花し、結実後に枯れる。足かけ3年の珍しい一生を過ごす花です。




 

  タンポポ

 蒲公英。キク科タンポポ属の総称。別名、昔はフヂナ、タナ、ツヅミグサ(鼓草)などと呼ばれていました。多年生で、根は 50 cm 〜1mに達して丈夫で、世界中に広がっています。タンポポは他のキク科と同様、舌状花と呼ばれる小さな花が集合してひとつの花(頭状花序)のように見えていて、種になるとそれぞれが綿毛をつけて風で吹かれて飛んでいきます。在来種のタンポポは、「侵略的外来種ワースト100」の代表格とも言われる強靱なセイヨウタンポポに圧倒され、特に都会では見かける機会が無いほどに減っています。愛宕山でも大部分がセイヨウタンポポで、在来種のタンポポを見つけるのには苦労します。最大の違いは、花ビラの下の総包(緑色)の外片が反り返っているかどうかで、反り返っているのがセイヨウタンポポ。交雑種も結構見かけられます。在来種のタンポポは分布地域により多少の違いがあり、エゾタンポポ、カントウタンポポ、トウカイタンポポ、カンサイタンポポなど、20種以上に分類されています。シロバナタンポポは在来種ですが、花の色の白と黄の割合は多様です。因みに、「ニホンタンポポ」は種名ではなく、在来種全体に対する通称として使われています。
 薬草として世界で用いられ、利尿作用が期待されているハーブティーや、サラダ、油炒めなどの食用としても使われています。漢方では乾燥させたものを煎じ、便秘、消化不良の解消、催乳、解熱、健胃薬など、広く用いられています。

  その他の草木

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