愛宕の森と緑を守る会
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ホットニュース 4
今年もフデリンドウが咲き始めました
( 2016.04.15)
(画像をクリックすると拡大します)
美しいブルーの花を咲かせるフデリンドウを今年も眺められそうです。フデリンドウは可憐で綺麗な花を咲かせるため、だれをもとりこにする小さな二年草で、この愛宕山でも僅かではありますが、今の季節に眺めることができます。しかしながら、フデリンドウは環境の変化に敏感で、他の雑草で覆われることのない、適度な木漏れ日の下でしか育ちません(したがって家に持ち帰って楽しもうと思っても、枯れてしまう植物です。間違っても、持ち去るといったようなことはやらないで下さいね)。ところが極めて残念なことですが、昨今の愛宕山の急激な環境変化によって急速に減少しつつあり、絶滅が危惧される危機的状況にあるのが実態です。
今年も眺めることができるのは嬉しいのですが、早急に本格的な保護対策を行わないと、「昔、愛宕山でもフデリンドウが咲いていたことがあったんだよ」ということになりかねません。
(番外編) : 春の風物詩、室見川の白魚漁
( 2016.03.04)
室見川の白魚漁の風景。左奥、都市高の先に愛宕山の緑が見えています。
愛宕山のすぐ脇を流れている室見川は、高速道路で分断されてはいますが、愛宕山と一体となって、鳥類にとっての大切な生活の場を提供しています。
今、カワヅザクラが満開、見頃です!
( 2016.03.05 )
北側から愛宕山に登る道の途中、山腹の道路脇にカワヅザクラ(河津桜)が2本植えられています。今、この桜がソメイヨシノよりひとあし先に開花、満開になっています。花の色が濃いめのピンクで、存在感のある華やかさを主張しています。
アオサギが営巣の準備を始めました!
( 2016.03.05 )
夕方、愛宕の森にサギの鳴き声が響いてました。10数羽ぐらいでしょうか。樹の上にとまり、掛け合うように啼きながら、さかんにくちばしを打ち鳴らしていました。かつてほどに数は多くはありませんが、これから営巣に励むのでしょう。木ぎれをくちばしに咥えて飛んでいる姿も見られました。雄が運んで、雌がそれを受け取って樹上に巣を造るのだそうです。
「愛宕山の動物」のページに写真と鳴き声をアップしました。
イノシシの存在が確認できました!
( 2015.11.23 )
何かと謎の多い存在のイノシシですが、地元の方のお話を聞き、毎年見かけてるし今年も餌漁りの姿を見たとのことでした。「愛宕山の動物」のページで、もう居ないかもしれないと疑問符で記してましたが、無事に(?)その存在を確認できました。
各地で人に危害を加えたり農作物を荒らすなどのイノシシ被害が伝えられていますが、愛宕山のイノシシに関しては今のところ、「落石事件」以外、そのような話は出てません。ひたすら人を避けているようですが、専門家によれば、子連れイノシシの場合は子供への危害を恐れて人に攻撃を加えることがままあるとのこと。
愛宕山で今以上に緑を減らしていくと、今までひっそりと暮らしていたイノシシと人との摩擦が生じ、結果的に「人がイノシシを殺す」事態になってしまいかねません。いつまでも「イノシシでも平和に暮らせる愛宕山」であってほしいものです。
ロープウェイ駅の遺構が大評判!
( 2015.11.23 )
愛宕山にかつてロープウェイ(通称「愛宕山ケーブルカー」)が存在したことは、愛宕神社入口前の休み処、「岩井屋」の脇に説明板があるということもあり、それなりに知られています。現在明治通りに面した碇整形外科のある場所から、鎌倉時代に築かれたという鷲尾城の跡地、標高60mの山頂(愛宕神社本殿の180m南南東)までの150mにも満たない僅か2分間の「空中散歩」でしたが、九州初のロープウェイだったこともあり結構評判だったとのことです。しかしこのロープウェイも時代の荒波に吞まれ、戦争遂行のための鉄の供出などの理由で廃止・撤去されるという運命をたどり、今日まですべて消滅したと思われていました。しかし、私たちの調査で、この山頂にあった須賀神社(最近消滅)の裏手にロープウェイ山上駅の遺構が存在していることが判ったのです(愛宕索道「愛宕山ケーブルカー」のページを参照)。この遺構は鷲尾城の跡地をよく散歩するという地元の方々にも意外に知られていませんでしたが、私たちが企画した散策会やウェブサイトでその存在を確認し、これはちゃんと残しておくべき貴重な「遺構」だとの声があがっています。