愛宕の森と緑を守る会
鷲尾愛宕神社には多くの人びとが初詣でに訪れます。参拝する人びとは参道に長蛇の列となり、毎年、男坂の途中まで伸びるほどです。また、神社境内は東方向に開けた高台であるため、初日の出を眺むには市内で1、2と言える絶好のポイントとなっています。天気に恵まれた元旦には、厳しい寒さの中にもかかわらず、多くの人が初日の出を迎えるために集まります。
愛宕神社境内は東方向が開けていて、初日の出を拝む、超絶好ポイント。厳しい寒さの中、多くの人が初日の出を迎えます。
愛宕神社の初詣には多くの人が訪れ、毎年、参拝する人びとで長蛇の列となります。この列は、毎年、参道の先、男坂の石段の途中まで長く延びます。
初詣で、人びとは新たな1年の安寧を願ったり、それぞれの願を掛けて拝んでいます。
参拝した後、毎年の幸運を願って多くの人がおみくじを買い求め、境内にある木はおみくじを括りつけられて真っ白に。
正月の境内では朝早くから巫女さんが出て、破魔矢などを買い求める人びとに対応しています(ご苦労様)。
■ 年の初めの愛宕さん月詣り ■
鷲尾愛宕神社は毎月の23日あるいは24日に月例祭を開催しています。この日にお参りすることは月詣りと言われています。かつては年の初めの月例祭には「鎮火開運祭」が取り組まれていました。この日には、「シャゴシャゴ馬」といって、地元の馬主の人々が馬に鈴を付け、綺麗に飾りたてて麓から馬道(現在の女坂)を登らせて参詣する行事が行われていました。
■ 春を告げる白魚漁 ■
背景に愛宕山の緑が見えている。今は高速道路が愛宕山と室見川とを隔てている。左手が上流側。
白魚漁に用いられる伝統的な梁(ヤナ)。V字形に川を仕切り、白魚を誘い込む。右手が上流側。何を期待してか、杭ごとに水鳥がとまっている。
愛宕山の麓、室見川を背にして数軒の料亭がならび、この季節になると「白魚」の旗が掲げられる。
白魚は躍り食いで(写真提供:福岡市)。
愛宕山の麓を流れる室見川では、春になると白魚(シロウオ)漁の伝統的な梁(ヤナ)がかけられます。福岡では春を告げる名物の一つとして良く知られています。透き通った小さな魚を躍り食いで、喉越しを楽しむ食べ方が好まれています。
因みに、白魚(シラウオ)も姿形だけでなく料理法も良く似ているため、間違われる事が多々あるようですが、シロウオは「素魚」とも表示されるスズキ目ハゼ科の魚で、シラウオはキュウリウオ目(旧サケ目)シラウオ科の魚。全く別物。シラウオは全体が透けて見えますが、シロウオは茶色の骨格が見えてます。当然ですが、シラスとも全く異なります。
■ 室見川河口の潮干狩り ■
大潮になると、室見川の河口付近は潮干狩りでにぎわいます。
春の大潮の前後は潮干狩りのシーズン。空気も暖かくなり、室見川の河口付近では多くの人がアサリ掘りに集まってきます。
■ 愛宕神社の
ほおずき夏まつり ■
ほおずき夏祭りに境内の売店で売られているほおずき。夏の盛りのほおずきは欠かせない風物のひとつ。
ほおずき夏祭りの境内入り口に設けられた茅の輪くぐり。暑い夏には茅の輪をくぐって無病息災を願う。
7月の第3月曜日(海の日)とその前の日曜日の二日間、愛宕神社では「ほおずき夏まつり」が開かれます。この暑い時期に無病息災を願って、ほおずきを奉納するならわしが伝わっています。そしてまた、身と心の汚れを清めるという 「茅の輪くぐり」はいかが。輪のくぐり方にはしきたりがあります。ご存じですか。でも、ご安心下さい。脇に茅の輪のくぐり方の説明が描かれていますので。
暑い夏、ほおずきにはゆかたが似合いますね。貴方もゆかた姿で出かけてみませんか。