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愛宕山を巡る風物誌

初詣

 今は見ることができなくなった行事も含め、愛宕山の四季を点描してみました(随時追加)。

愛宕神社には初日の出を迎え、また、初詣で多く人びとが訪れます

 鷲尾愛宕神社には多くの人びとが初詣でに訪れます。参拝する人びとは参道に長蛇の列となり、毎年、男坂の途中まで伸びるほどです。また、神社境内は東方向に開けた高台であるため、初日の出を眺むには市内で1、2と言える絶好のポイントとなっています。天気に恵まれた元旦には、厳しい寒さの中にもかかわらず、多くの人が初日の出を迎えるために集まります。

シャゴシャゴ馬

年の初めの愛宕さん月詣り

 鷲尾愛宕神社は毎月の23日あるいは24日に月例祭を開催しています。この日にお参りすることは月詣りと言われています。かつては年の初めの月例祭には「鎮火開運祭」が取り組まれていました。この日には、「シャゴシャゴ馬」といって、地元の馬主の人々が馬に鈴を付け、綺麗に飾りたてて麓から馬道(現在の女坂)を登らせて参詣する行事が行われていました。

白魚漁

春を告げる白魚漁

 愛宕山の麓を流れる室見川では、春になると白魚(シロウオ)漁の伝統的な梁(ヤナ)がかけられます。福岡では春を告げる名物の一つとして良く知られています。透き通った小さな魚を躍り食いで、喉越しを楽しむ食べ方が好まれています。

 因みに、白魚(シラウオ)も姿形だけでなく料理法も良く似ているため、間違われる事が多々あるようですが、シロウオは「素魚」とも表示されるスズキ目ハゼ科の魚で、シラウオはキュウリウオ目(旧サケ目)シラウオ科の魚。全く別物。シラウオは全体が透けて見えますが、シロウオは茶色の骨格が見えてます。当然ですが、シラスとも全く異なります。

潮干狩り

室見川河口の潮干狩り

 春の大潮の前後は潮干狩りのシーズン。空気も暖かくなり、室見川の河口付近では多くの人がアサリ掘りに集まってきます。

アンカー 1

愛宕神社のほおずき夏まつり

 7月の第3月曜日(海の日)とそ

の前の日曜日の二日間、愛宕神社で

は「ずき夏まつり」が開かれます。

この暑い時期に無病息災を願って、

ほおずきを奉納するならわしが伝

わっています。そしてまた、身と

の汚れを清めるという 「茅の輪

ぐり」はいかが。輪のくぐりにはしきたりがあります。ご存じですか。でも、ご安心下さい。脇に茅の輪のくぐり方の説明が描かれていますので。暑い夏、ほおずきにはゆかたが似合いますね。貴方もゆかた姿で出かけてみませんか。

©愛宕の森と緑を守る会

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