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愛宕山の防災

       急崖地崩落の危険

 標高が70m近くある愛宕山は風化に弱くて脆い姪浜層の砂岩でできています。そして周囲の大部分が急峻な崖地となっているため崖崩れの危険があり、土砂災害特別警戒区域・土砂災害警戒区域に指定されています(下記参照)。

 左の写真では急崖が住居に迫っていますが、この崖は「姪浜石」の採石場の跡です。左下の写真は2015年3月1日に生じた崩落事故の現場です。崖の一部が一斉に剥がれ、径1mをこえる岩が住宅のフェンスと物置を直撃しました。この写真はその岩が撤去された後のものです。

 山の南側に建っているマンション(愛宕山ハイリビング)では、裏の崖からの落石があり(原因は猪が餌を漁って掘り返したため)、危険防止の鉄製ネットを張って貰うということもありました。

 地震時の強震動や雨水による出水・浸透も崖の崩壊をおこす危険要因です。1980年(昭和55年)7月29日の集中豪雨の際には崖崩れによって愛宕3丁目の家屋が半壊する災害が生じています。近年、温暖化の影響で「これまで経験したことがないような集中豪雨」の危険性が高まり、また、警固断層で地震が発生する可能性が指摘されている昨今、愛宕山の崖崩落災害をいかに防いで住民の安全を守っていくかは重要な課題です。左の写真は家のすぐ裏手にある採石場跡の崖にブルーシートを応急的に張って雨水の浸透を防いでいる様子を写したものです。また、右下の写真は女坂を東側から写したものです。急傾斜地をコンクリートの擁壁で覆ってありますが、そこに多くの家屋が建っています。中央部に雨水浸透防止のブルーシートが見えますが、しっかりした防災対策が望まれます。間違っても、危険地指定をすれば事足れりといったようなことがあってはならない問題です。

危険区域

急傾斜地崩壊危険区域の指定情報

危険地域の指定は県知事が行います。担当部署は県土整備部防災課です。愛宕山の危険区域についての詳細な情報はインターネットで公表されており、調べることが出来ます。下図からアクセスしてください。

  使用法)

  1. 左図をクリックして下さい。使用時の注意文書が表示されます。

  2. 読んだ後に、下部にある「同意します」をクリックして下さい。

  3. 広域の地図が表示されます。左上にある移動マーク、縮尺スライドを用いて愛宕山を含む地域を大きく表示して下さい。

  4. 上にあるバーから「i 情報」を選んでクリックします。

  5. 調べたい範囲をカーソル(+マークで表示されています)を用いて指定して下さい。地図上でカーソルをクリック&ドラッグをすると、その範囲の検索結果が表示されます。やり直したい時には、右上の×マークをクリックします。

  6. 「地図表示」を選ぶと選んだ場所にピンが表示されます。

  7. 「公示図書」を選ぶと地図を含む詳しい情報が表示されます。

土砂災害特別警戒区域     土砂災害警戒区域

©愛宕の森と緑を守る会

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