愛宕の森と緑を守る会
愛宕の森と緑を守る会
愛宕音次郎稲荷神社
稲荷大神は稲をはじめとした穀物初発の神様。農耕の神であり、万民の穀物食生活の守り神。この神社では江戸時代から音次郎、吉太郎、音吉郎、音平、松下の稲荷御一統が合祀されている。音次郎稲荷神社は地元の方々の手によって維持管理されていて、小規模な稲荷神社ながら社務所が常時開いているのは珍しい。境内にある大銀杏の樹は、密かなパワースポットとの言い伝えが。ちょっと立ち寄ってみてはいかが。
(画像をクリックすると拡大表示され、説明文を見ることができます)
男坂を上る途中、左側に鳥居が一基立っている。階段を数段あがって、その鳥居を潜って進む小径が音次郎稲荷の参道となっている。この参道の左手はちょっと前までは、緑の多い、こんもりした林だった。
参道のちょっとした坂を上がった正面が音次郎稲荷神社。手前の石鳥居は頭を下げないとぶつかってしまう高さの小さな鳥居。
男坂と女坂の合流地点に音次郎稲荷神社の脇の入口がある。ここの右手に駐車場がある。鳥居をくぐっていけば、直ぐに本殿にたどり着く。
神社脇からの鳥居をくぐると正面に解説板がある。音次郎稲荷神社は稲などの穀物の神様との説明が。
正面が拝殿(本殿)。
本殿の隣には、江戸時代の医者であった音次郎が兄弟と共に合祀されている。
愛宕の森に太鼓の音が響きわたる。
この神社とその社務所は地元の人々で支えられている。小さな神社なのに交代で社務所に常駐しているので、朱印を貰うことができる。
こじんまりとした境内だが、屋根もあり、ひと休みできる。
7月15日に開催される夏まつり大祭。五穀豊穣を願って執り行われる。
夏まつり大祭には、神楽舞とともに筑前琵琶の演奏が奉納された。奏者は尾方蝶嘉(ちょうか)さん。筑前琵琶は昭和初期まで一世を風靡していた。
音次郎稲荷は農耕の守り神。秋の収穫後に鎌などを労い、鍛冶で整えなおす事から、「ふいご」祭りが執り行われるように。
神主さんが祝詞をあげて祭りをすすめる。
狭い境内の中で大きく伸び広がっている雄のイチョウの樹。専門家の見立てでは、少なくとも樹齢250年は経っているだろうとのこと。愛宕山ではイチョウは珍しい。
稲荷神社自慢の樹だが、神社の屋根を貫いて伸びているので何年かに一度は屋根を広げなくてはならないそうだ。
保存樹に指定された大銀杏の先を進むと奥の院。愛宕山の急な南斜面の狭い境内に神々の社が並んでいる。
境内の大銀杏を抱くと「気(樹)を貰える」と言い伝えられている。知る人のみぞ知る、密かなパワースポットというわけだ。いちど試してみてはいかが。
この先が神社脇の入口と駐車場。男坂と女坂の合流地点だ。
こんなものが貼ってありました。音次郎稲荷神社のコンパクトな紹介になっている。
こんな可愛い、素朴なお守りもありました。この他、お札やお守りも入手できます。
稲荷神社のお使いはキツネ。これは小さなキツネのぬいぐるみのお守り。