
愛宕の森と緑を守る会
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ホットニュース 2
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今年もアオサギ、ダイサギが子育て真っ最中 (2017.06.17)

この時期は木の葉が繁り、なかなか姿が見えにくい。左が親で、下に白くて丸く見える2つの塊が2羽の子ども。

親はどこに行ったのか、お留守番。この時期は巣にどちらかの親が居るのが普通。この大きさにまでなったら良いのか知らないが、カラスに狙われることだってある。親鳥はすぐ近くにいると思われるのだが。よく見ると、うずくまっている2羽目の子がいるのが判る。

左が親、子どもの1羽はうずくまり、右側の1羽は既に羽ばたきの練習か。

この巣は子どもは1羽のみ。右が親で、左が子。だいぶ大きくなって立派に。親に何かをねだっているのだろうか。
かつて愛宕山では沢山のサギがコロニーをつくっていましたが、高速道路が造られ、木も切られて、今ではサギ類の数が激減してしまいました。でも、減ったとはいえ、営巣の場所を参道の近くに移して、それなりの数のアオサギ、ダイサギが樹の上に巣を作って、今は子育ての真っ最中です。樹の葉が茂り撮影は難しいのですが、何とか雛の姿が見え隠れしているのを捉えることができます。それでも、雛の鳴き声の大合唱が響きわたって、うるさいのもこの季節の風物の一つではあります。それにつけても、今の時期、巣の下の道路を通る時は「落下物」に要注意です。
あいにく天候不順ですが・・・今、桜坂のソメイヨシノが見頃です
(2017.04.08)

愛宕山の南山麓、旧唐津街道に面した愛宕神社参道の入口。鳥居をくぐると直ぐに桜坂の階段を上る。2の鳥居から、階段の両脇にソメイヨシノが並び、桜の杜が始まる。

桜坂の名前の由来は説明するまでもない。階段の先、観音密寺まで桜のトンネルが続く。

参道の階段を上って振り返って下を眺めると、桜のトンネルの先に鳥居が見える、

桜坂の途中には愛宕権現勝軍地蔵大菩薩を本尊とする観音密寺があり、その境内に入ると、見事に花開いたソメイヨシノの巨木が目に飛び込んでくる。

甘味処の岩井屋の脇にある階段を登った先に、かつて鷲尾城(姪浜城)があったといわれる小山の頂上に至る。音次郎稲荷神社の脇の急な坂を登ってもたどり着く。頂上付近は比較的平らな広場(といってもさほど広くはないが)になっていて、今の季節には桜の広場となっている。

山上の広場に咲く桜は、ソ メイヨシノやヤマザクラ。未確認だが、ツクシザクラと思われる桜も。この広場の先に「愛宕山ロープウェイ」山上駅の遺構がある。
脱法行為の宅地開発 ー 「予定通り」の工事が現在進行中
(2017.04.06)


緑地保全を目的とした都市計画法第29条は、1000平米を超える開発は市長の審査・開発許可を必要とすると規定し、乱開発に規制をかけています。ところが2年前、1000平米を超える宅地造成が、土地を2分割して形式的には別の土地と装って、許可を得ることもなく開発を進めるという脱法行為が行われ、愛宕山の貴重な緑が消失してしまいました。この事件については愛宕山の危機のページで触れましたが、問題なのは、市がそのような手法を行うよう助言し、2年間工事をずらせば問題ないという指導をしたことです。そしてちょうど2年経った今、(大部分は既に同一工事で実施済みでしたが)仕上げの宅地造成工事が始まりました。このような脱法行為がまかり通るなら、愛宕山は虫食いのように次々と緑を失ってしまうことになります。環境保全を図るために存在する都市計画法の趣旨に背を向ける行政の姿勢は否定されるべきで、愛宕山において二度とこのような脱法開発行為が起こらないようにしていきたいと思います。
いよいよ花の季節 今年もフデリンドウが咲き始めました
(2017.04.03)
ソメイヨシノの見ごろまであと少し。でも、いよいよ春本番。里山の草木が次々と開花し始めました。フデリンドウの可憐な花が、未だ3つ〜4つですが、咲き始めています。その他に、オドリコソウ、ムラサキケマン、キランソウ、タチツボスミレ、カラシナ、そしてコナラ、ニワトコの木も花をつけ、シキミは抹香の香りを強く漂わせています。まだ冷たい風が吹くかも知れませんが、これらの里山の花を愛でに愛宕山に足を延ばしてみませんか。

可憐な花がやっと3〜4輪開いたところです。見頃はまだちょっと先。雨天や曇天の日には花は閉じてしまいます。去年咲いた場所のフデリンドウは残念なことに全滅。ますます絶滅の危機にさらされています。

フデリンドウは移植を極端に嫌う花で、決して取らないで下さい。直ぐに枯れてしまいますから。「取らずに撮る」のは、大歓迎。咲いている場所で楽しんで下さいね。

踊り子が輪になって踊っているように見える薄いピンクの花。駐車場の先(南)、直ぐ先の擁壁の上に群生しています。

愛宕山のあちこちで見られます。駐車場とオドリコソウ群生地との間にも咲いています。

擁壁の隙間に見られます。写真は、甘味処のある広場から観音蜜寺へ下りる階段までの間の愛宕神社側の擁壁で撮ったものです。

甘味処のある広場(愛宕神社入口)から音次郎稲荷神社に行く道の山側斜面や、観音蜜寺の門の向かい側に群生しています。

愛宕神社から東に向かう尾根筋とその南側斜面に一面に広がっている芥子菜の黄色は見事。花が咲いている場所には入ることはできませんが、女坂の途中や、その下の道に下る細い道から眺めることができます。

愛宕神社の第二駐車場(駐車場と甘味処のある愛宕神社入口との中間)の脇に咲くコナラ。若葉が出始めて樹全体が黄緑色になっています。

愛宕山観光道路の最初のヘアピンカーブを曲がったところ(現在工事中の場所の直ぐ上)に咲いています。この画像は、花をクローズアップで撮ったもの。

抹香の香りに包まれて趣を持った花が樹一面に咲いていますが、猛毒の樹なので注意。仏事に多く用いられています。観音蜜寺の本堂脇を奥に進んだ先に咲いています。
「愛宕山ケーブルカー」追加情報 支柱台座跡を発見!
( 2017.03.31 )

ロープウェー山上駅直下にあった支柱台座の跡。斜面の下側から写す。中央を左上から右下に通っているワイヤーは、落石防止ネットを固定するために張られているもの。

山上駅直下にある支柱台座跡の脇に通っている排水路の跡。

発見されたロープウェー支柱の台座跡。下側からコの字形のコンクリート構造を写す。台座は上の人影の見える所。場所は音次郎稲荷神社の斜め上側、ロープウェーの下から2/3程度に位置する。落石防止ネットで覆われている。

ロープウェー途中にある支柱台座跡から見下ろした音次郎稲荷神社。
私たちの2月の取り組みでロープウェー山上駅跡の全貌が明らかになりつつありますが(下記記事および「愛宕山ケーブルカー」のページ参照)、3月26日の取り組みで新たに2個所の支柱台座跡を発見しました。ひとつは山上駅直下、もう一つは音次郎稲荷神社に近い森の中で、ロープウェールートの下から2/3程度の場所にありました。全貌はまだ明らかではありませんが、コンクリートの枠が見えています。これらの支柱台座跡の位置は、古い写真や映像で確認できる支柱の位置と整合的です。森の中の支柱台座跡は落石防止ネットで覆われ、山上駅近くの支柱台座跡にも落石防止ネットを支えるワイヤーが通っています。ということは、落石防止ネットの工事をやったひとは支柱台座跡の存在を既に知っていたという事になりますね。
「愛宕山ケーブルカー」山上駅跡はかなりの広さと判明
( 2017.02.25 )

北側より頂上駅跡地を望む。手前に見えるコンクリート帯が駅の北端、中央奥がゴンドラ発着場。

ゴンドラ発着場より北東方向を望む。8人乗りの小型ゴンドラはこの場所で客を乗降させていた。この左側に、もう1台のゴンドラが発着していた。中央奥の藪は未整備個所。

守る会が2月18日に取り組んだ頂上駅跡の整備作業が、2月24日夕方の rkb今日感ニュースで紹介されました。(画像は rkbテレビのサイトより)

ロープウェイ遺構の配置を図面に落としてみました。まだ覆土・樹林があるために不明な部分が多く、暫定的なものです(2017.7.6改訂)。
かつて「愛宕山ケーブルカー」と称した九州初のロープウェイ。戦争の犠牲(鉄の供出など)となって姿を消し、忘れられた存在になっていました。甘味処の脇に立つ説明板だけがその名残を留めていると思われていたのですが、実は山上駅の跡が鷲尾山の山頂脇に僅かに残っていることを守る会が2015年11月に明らかにしました(知る人は知っていたのでしょうが)。この遺構は、愛宕山の歴史を知る意味でも、「戦争遺構」という意味でも、残すべき貴重な存在です。その後の調査で、この遺構が「僅か」ではないことを突き止め、その整備作業を守る会として取り組み、現在、進行中です。18日に行った作業とその後の調査で、その全体像がほぼ明らかになってきました。奥行きが約20m弱、幅が、↓写真手前のゴンドラ発着場所付近で9m弱、奥の方では18m程度にもなる広い遺構だと判明しました。そこで、見取り図を暫定的に作成してみました。当初露出していた範囲を黄色で示してあります。当初見られた姿からは想像もできなかった規模です(「愛宕山ケーブルカー」のページはこちら)。
この整備作業の取り組みが RKBテレビで紹介されました
昨年5月に「幻のロープウェー」というタイトルで、発掘された「愛宕山ケーブルカー」のフィルムを放映したRKBテレビが今回、18日に取り組んだ守る会の山上駅跡整備の活動を取材し、それを24日の今日感ニュースで放映しました。RKBテレビのウェブサイトにある記事では、以下のように紹介しています。
「およそ70年前まで、福岡市の愛宕山にあった「幻のロープウエー」の映像は、以前お
伝えしましたが、そのロープウエーの遺構が、いま、土の中から姿を現しつつあるんです。
掘り起こす作業にあたるボランティアたちと、 ロープウエーが動いていた当時を知る地元
の人にその思いを聞きました。」

手前はゴンドラ発着場所(2台分)。中央奥の竹林(北東部分)は撤去作業未了の個所。
今年もアオサギの営巣が始まりました ( 2017.02.24 )

1羽で留守番。結構な時間、じっと動かない。占領している巣は、どうやら中古住宅(去年の巣)のようだ。
