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愛宕の森と緑を守る会

男坂・女坂

 明治通り、愛宕交差点のすぐ西側の愛宕下から愛宕神社へ向かう参道が2本ある。一つが男坂。明治通りに面して鳥居があり、すぐに階段が始まる。もう一つが女坂。こちらは坂道。愛宕交差点に近い普通の道路だが、愛宕神社の目立つ看板があるので、すぐにわかる。なお、愛宕神社のパンフレットには、男坂を「男道」と記してある。また、女坂は正月23日、着飾った馬「シャゴシャゴ馬」を曳いて参詣する習慣があったため、「馬道」とも言われていた。

 男坂、女坂という名で2本の参道がある寺社は全国に結構ある。登らなくてはならないところにある寺、神社で、通常は男坂がよりきつい直登の階段で、女坂がより楽に登ることができる迂回路になっている。

 ここの参道は愛宕山の山腹にある音次郎稲荷の近くで合流し、その先、しばらく森の中の平らな道を進むと鞍部にあたる小さな広場に出る。ここが愛宕神社の入口。神社本殿にたどり着くには、さらに石段を89段登らなければならない。残念ながらここには「女坂」はない。信心の深さでひとがんばりしよう。信心に関係のない人は境内からの眺望に期待をふくらませて頑張ろう。ちなみに、男坂を選ぶ人は198段ある階段を踏破しなければならない。覚悟を決めて上ろう。体力勝負だ。でも、自信が無くとも、ゆっくり登れば良いのだ。時々後ろを振り向いて、一休みして景色を眺めながら登るのも、また悪くはない。じつを言うと、198段登る必要はない。段差1〜2センチの階段がふたつみっつあって、実際には195〜6段だからだ。

 

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©愛宕の森と緑を守る会

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