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愛宕の森と緑を守る会
(この間休止)
今、希少種ツクシヤマザクラが見頃です (2023.03.21)


鷲尾城跡地のツクシヤマザクラ
鑑賞ベストスポットのツクシヤマザクラ

山中のツクシヤマザクラ
今、ツクシヤマザクラが見頃となり、一部の樹はすでにほぼ満開となっています。ここ暫くは天候がすぐれないようですが、この希少種であるツクシヤマザクラをめでに、是非、愛宕山を訪れてみませんか。鑑賞のベストスポットは鷲尾城があったとされる場所で、岩井屋の脇から登ったところです(ロープウェー山上駅跡近く)。
ツクシヤマザクラはこの地域固有のサクラです(九州西部の海岸地域に分布するヤマザクラの海岸型変種)。愛宕山には現在、10数本のツクシヤマザクラ生えています。しかし、それらは長いこと手入れされないまま放置されてきたため衰弱し、絶滅しかねない状況にあります。
ツクシヤマザクラ衰弱の主な原因は周囲の広葉常緑樹の成長に伴う陽光の遮断です。守る会は福岡市の許可の下、陽光が樹の根元までも行き渡るよう周辺を整備し、その回復への取り組みを行なってまいりました。その結果、樹勢が回復の兆しを見せ始め、この1~2年で花付きも良くなってきているという成果を上げることができました。それと共に、愛宕山が「ツクシヤマザクラの里」になることを目指し、「愛宕サクラプロジェクト」を立ち上げています。その一歩として、ツクシヤマザクラの挿し木による植樹に取り組んでいます(未生や一般に広く行われている接木は種の保存上避けています)。ヤマザクラの挿し木は一般には困難とされていますが、ツクシヤマザクラの挿し木を始めてから3年目の今年、その手法をほぼ確立し、3本の植樹を初めて行うことができました。当面の目標である200本にはまだまだですが。
この他にも、フデリンドウの一部が咲き出し、クサノオウも咲いています。


伐採木を用いた椅子を鑑賞地に設置

