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愛宕の森と緑を守る会

愛宕山の植物 - 樹木
(ツクシヤマザクラ)

 花や実がついている樹木の画像は季節別のページにも表示してあります。画像をクリックすれば、その画像を全面表示し、横にすると拡大します。
 筑紫山桜。バラ科サクラ属。別名ツクシザクラ。ヤマザクラの変種で、九州西部・南部(一部中国地方)の海岸地域に分布し、ヤマザクラの海岸型と考えられています。愛宕山全体で確認されているツクシヤマザクラは、広葉樹木に陽を遮られて衰弱している10数本にすぎず、絶滅しかねない希少種です。
 ヤマザクラとの違いは、花弁がやや大きめでより白い、花の付け根にある苞が大きめでしっかりしている、若い枝は白っぽくて太め、新芽は褐色のまざった黄緑色、などですが、個体差もあり、区別するのには難しさを伴います。

 守る会では、愛宕山をツクシヤマザクラの里にすることをめざし、①挿し木で苗を増やす、②ツクシヤマザクラの周囲の広葉樹木を、市の許可を得て伐採整理し、陽あたりを良くする取り組みをおこなっています。
明治通りから少し入った個人宅に咲くツクシヤマザクラ。
ロープウェイ山上駅跡のある小山の西斜面に咲くツクシヤマザクラ。
ロープウェイ山上駅跡のある小山の平らな頂上はサクラの咲く広場になっていますが、その入口付近に咲くツクシヤマザクラ。
ツクシヤマザクラはヤマザクラ同様、ソメイヨシノに先立って、葉を伴って咲く。
ツクシヤマザクラの花。ツクシヤマザクラはヤマザクラと比べて花弁がやや大きく、白め。また、若い枝の色も白っぽい。しかし、その区別はなかなか難しい。
ツクシザクラの幹。幹だけではヤマザクラとの区別はできない。
ツクシヤマザクラ周辺での伐採作業(2019年11月)。ツクシヤマザクラは広葉樹に取り囲まれて陽が当たりにくくなっており、ほとんどの樹が衰弱しています。このため、市の許可のもと、専門業者の手で周囲の広葉樹を伐採・剪定し、陽あたりを確保することに着手しました。
伐採作業後のツクシヤマザクラ林。4本のツクシヤマザクラがまとまって生えている場所で、周囲の広葉樹を伐採・剪定し、また、竹林を除去しました(前の画像)。陽あたりが飛躍的に改善されました。
伐採作業後の翌春の開花。周囲の広葉樹林を整理して陽あたりが飛躍的に改善されました。このことによる影響かどうかは直ちには断定出来ませんが、元気よく開花し始めました。

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