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愛宕の森と緑を守る会

愛宕山の植物 - 樹木
(タブノキ)

 花や実がついている樹木の画像は季節別のページにも表示してあります。画像をクリックすれば、その画像を全面表示し、横にすると拡大します。
椨。クスノキ科タブノキ属の常緑高木。別名イヌグス・タマグス・ヤマグス・ツママなど。雌雄異熟。樹霊信仰で各地の神社などに巨木が残っている。アオスジアゲハの食樹。樹皮を粉末にして水で練り(椨粉)、線香の材料に。樹皮を煎じると樺色の染料に(黄八丈の染料)。
タブノキの冬芽。赤く、先が尖った楕円球体の冬芽は、冬を越して3月になると新芽や若葉が芽吹く。画像は1月下旬撮影。
タブノキの開花。3月下旬撮影。冬芽から若葉とともに花芽も成長し開花する。この画像はまだ一部が咲き始めたところだが、一斉に開花することはない(集散花序)。また、タブノキの花は咲き始めには雌しべが目立ち、雄しべは熟していない(雌性期、雌性先熟)。その後花は一旦閉じ、再度開いた時には花柱は引っ込み、花粉を付けた雄しべが立ち上がる(雄性期)。その後、花はしぼむ。一つの花で雌花と雄花とがこのように変化するのを雌雄異熟という。
タブノキの果実。1cm程度で夏に熟して黒紫色になる。花柄は赤みを帯びることが多い。果肉は緑色で柔らかく、アボガドに近い味とのこと(アボガドもクスノキ科)。

©愛宕の森と緑を守る会

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