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愛宕の森と緑を守る会

愛宕山の植物 - 樹木
(ヌルデ)

 花や実がついている樹木の画像は季節別のページにも表示してあります。画像をクリックすれば、その画像を全面表示し、横にすると拡大します。
白膠木。ウルシ科ヌルデ属の落葉高木。雌雄異株。別名、フシノキ、カチノキ(勝の木)、ヌルデモミジ(紅葉が美しいので)。空地などに最初に進出する典型的なパイオニア植物。たまにかぶれる人がいる。傷をつけて採取した白い汁を塗料に用いた。
ヌルデシロアブラムシが葉に寄生すると大きな虫こぶが出来て、こぶの中にタンニンが溜まり、それを皮なめしに使用したり、空五倍子色(うつぶしいろ)という黒色染料、インキや白髪染めの原料にした。また、かつてはお歯黒にも用いられた。生薬の五倍子(ごばいし)或いは付子(ふし)は腫れ物、歯痛などに、果実は塩麩子(えんぶし)と言い、下痢や咳に用いる。
ヌルデの葉。葉軸に翼がつくのが特徴的。
ヌルデの実。ヌルデにはシオノキ(塩の木)という別名がある。実の表面にふく白い粉はリンゴ酸カルシウムの結晶で、塩の代用として使われた。

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