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愛宕の森と緑を守る会

愛宕山の植物 - 樹木
(ハリギリ)

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針桐。ウコギ科ハリギリ属。高木性の落葉広葉樹。日本全国に分布。別名センノキ(栓の木)、ミヤコダラ、テングウチワ、ヤマギリ、ニセケヤキなど。キリの名が付くが、キリとは別種。若い木や枝に鋭い棘があるが、年を経た幹になると消滅するのが特徴。幹の樹皮には縦筋が、わずかに波状に深く入っている。葉柄が10〜30cmと長く、葉が大きくて(10〜25cm)5ないし9つに裂けており、あたかも天狗のウチワを思わせる。材は加工しやすく、家具や楽器、下駄に用いられる。アイヌの人々は丸木舟や臼に用いた。
ハリギリの棘。棘は硬くて鋭いが、年とともに丸みを帯びてきてコブとなり、消滅する。
ハリギリの新芽。同じウコギ科のタラノキの新芽と同様に美味な山菜として好まれる。ただ、少々灰汁が強いゆえに苦味が出るため、灰汁抜きが必要。それ故にイヌダラ(植物名の「イヌ」は「劣る」という意味で用いられる)とか、アクダラ(灰汁のあるタラ)との別名もある。

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