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愛宕の森と緑を守る会
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愛宕山の植物 - 晩秋〜冬の散策
ヤマノイモ
ヤマノイモの翼(子房)
山の芋。ヤマノイモ科ヤマノイモ属のツル性多年草。学名 Dioscorea japonica。別名ジネンジョ(自然薯)。雌雄異株で山野に普通に生える。夏に花序に小さな白い花が咲く。雄株では花序が直立し、雌株の花序は垂れ下がる。秋になると雌株の垂れ下がった実の子房には翼があり、成熟すると大きく張り出す。果実はさく果で3つの翼があり、それぞれに2つづつ扁平な種が入っている。
ヤマノイモのムカゴ(零余子、珠芽)。晩秋から冬になると丸いムカゴが雌雄両株にできる。ムカゴはヤマノイモの葉腋(葉の付けね)の脇芽が肥大化した栄養芽で、落下した後に発芽し、それぞれ雌雄の株となる(モノクローン)。
ユリのムカゴも知られているが、その性質はヤマノイモのムカゴとは全く異なる。
ヤマノイモのムカゴはそれなりの量を採るのが大変だが、食べるとおいしい。塩ゆでにしたりむかご飯、炒りむかご、揚げ物などに。
根は擦って食べることが良く知られているが、掘り出すのはかなりの重労働。栽培農家ではエンビの筒の中に入れて畑で育てている。
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