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愛宕の森と緑を守る会
愛宕の森と緑を守る会
愛宕山の植物 - 春〜初夏の散策
ヤマブキ(樹木)
山吹。バラ科ヤマブキ属の落葉低木。学名 Kerria japonica。古くの別名はヤマブリ(山振り)。全国に広がる日本原産種で、朝鮮半島、中国にも分布。高さ1~2メートル。地下茎を横に伸ばし、根元から叢生して株立ちする。茎は緑色で柔らかく、太い茎の中心の髄は水分を多く含んだスポンジ状で白い。茎は次第に木質化して褐色になり、3 - 4年で枯れる。古くから日本人に好まれ、万葉集では17首詠まれている(このうちの1首はヤエヤマブキ。他はヤマブキかヤエヤマブキか不明)。
ヤマブキの花
花期は4~5月。茎に多数の山吹色の花が咲く。というか、この花の色が「山吹色」の語源。花の直径は30~50ミリ。
八重山吹。ヤマブキの古くからの園芸品種。太田道灌の逸話で有名な「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)一つだになきぞ悲しき」(兼明親王、後拾遺和歌集、1086年)にあるように、八重咲きのヤマブキには実がならない。
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