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愛宕の森と緑を守る会
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愛宕山の植物 - 春〜初夏の散策2
ヤエムグラ
八重葎。アカネ科ヤエムグラ属の1~越年草。学名は、Galium spurium var. echinospermon。東アジア、ヨーロッパ、アフリカに分布し、日本でも全国各地に分布するが、史前帰化植物。道端、畑、森林の境などで普通に見られる。茎は柔らか気味で、他の草によりかかったり、折り重なったりして50センチから1メートル近くまで伸びる。茎には4稜があり、稜や葉の縁にある下向きの小さな刺がずり落ちを防いでいる。長さ2センチほどの細長い葉が6~8枚輪生しているが本当の葉は2枚で、あとは托葉が変形したもの。これをちぎって胸にくっつけると勲章になるのでクンショウグサという別名がある。
芽生えは秋で、丸みのある葉で冬を越すが、春になって急速に背が伸び、葉が細長くなる。
4~6月頃に茎の先や葉腋から花序を出し、直径1~2ミリほどの小さな黄緑色の目立たない花が咲く。花弁は4枚のように見えるが根元は1つの合弁花(花冠)。
果実は直径2ミリほどの球形で鉤爪状の刺で覆われ、通常2個が対となっている(2分果)。これがいわゆるひっつき虫になって分布を広げる。
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