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愛宕の森と緑を守る会​

愛宕山の植物 - 春〜初夏の散策
タンポポ
蒲公英。キク科タンポポ属の総称。(学名 Taraxacum)。別名、昔はフヂナ、タナ、ツヅミグサ(鼓草)などと呼ばれていました。多年生で、根は 50 cm ~1mに達して丈夫で、世界中に広がっています。タンポポは他のキク科と同様、舌状花と呼ばれる小さな花が集合してひとつの花(頭状花序)のように見えていて、種になるとそれぞれが綿毛をつけて風で吹かれて飛んでいきます。日本固有種のタンポポは、「侵略的外来種ワースト100」の代表格とも言われる強靱なセイヨウタンポポに圧倒され、特に都会では見かける機会が無いほどに減っています。愛宕山でも大部分がセイヨウタンポポで、日本固有種のタンポポを見つけるのには苦労します。最大の違いは、花ビラの下の総包(緑色)の外片が反り返っているかどうかで、反り返っているのがセイヨウタンポポ。交雑種も結構見かけられます。日本固有種のタンポポは分布地域により多少の違いがあり、エゾタンポポ、カントウタンポポ、トウカイタンポポ、カンサイタンポポなど、20種以上に分類されています。シロバナタンポポは日本固有種ですが、花の色の白と黄の割合は多様です。因みに、「ニホンタンポポ」は種名ではなく、在来種全体に対する通称として使われています。
 薬草として世界で用いられ、利尿作用が期待されているハーブティーや、サラダ、油炒めなどの食用としても使われています。漢方では乾燥させたものを煎じ、便秘、消化不良の解消、催乳、解熱、健胃薬など、広く用いられています。

セイヨウタンポポ
よく知られた要注意外来生物。「侵略的侵略的外来種ワースト100」の代表格。強靱で在来種のニホンタンポポを駆逐、あるいは交雑して、どこにでもはびこってしまいました。花ビラの下の総包(緑色)の外片が反り返っている点に注目。

在来種のタンポポ
愛宕山でも在来種のカンサイタンポポを確認できました。総包(緑色)の外片の反り返りがありません。残念なことですが数が少なく、精査しないと見つけることは困難です。

©愛宕の森と緑を守る会

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