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愛宕の森と緑を守る会
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愛宕山の植物 - 春〜初夏の散策
タネツケバナ
種浸花。アブラナ科タネツケバナ属の越年草。学名 Cardamine occulta。全国の水田跡や水辺、湿った道ばたなどにふつうに見られる在来種。アジアの農耕地域に広く分布している。高さ10~30センチ。暗紫色の茎は根元付近で枝分かれをする。ロゼッタ葉(根生葉=根元の平たい葉)の若芽や若い茎は様々な料理法で食すことができる。かつては利尿剤などの民間薬として用いられていた。
タネツケバナの花
花期は3~5月。長さ3~4ミリの白色の4枚の花弁からなる小さな花は茎の先端に10~20個付く。名前の由来は、苗代の準備に種もみを水に浸す時期に咲くことから。花は下から順次咲き終わり、果実となる。果実は2センチ前後の長角果(細長い果実で、熟すと2つに裂けて種子が出る)で、上向きに。
非常によく似た種として近縁種のミチタネツケバナ(帰化植物)があるが、その違いは・・・・ミチタネツケバナの長角果は茎に沿っているが、タネツケバナは茎から離れて開いているという違いで区別できる。また、この時期にロゼッタ葉が残っているのはミチタネツケバナ。
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