愛宕の森と緑を守る会
愛宕山の植物 - 春〜初夏の散策
ソメイヨシノ(樹木)
染井吉野。Prunus × yedoensis ‘Somei-yoshino’。エドヒガンとオオシマザクラの種間雑種で、江戸時代末期に作られて明治時代以降に全国にひろまった園芸品種。厳密には、交雑種の和名が「ソメイヨシノ」、そのうちで優れた種として栽培された一種に付けられた園芸品種名が「染井吉野」で、「ソメイヨシノ」イコール「染井吉野」ではない。接ぎ木で増やされたクローン種なので、同じ地域では同じ時期に一斉に開花し、一斉に散る。ヤマザクラと異なり、花が咲いた後に葉が出る。
1918年(大正7年)に360本のソメイヨシノが愛宕山に寄贈され、福岡市内の桜の名所の一つとなりました。しかし、時と共にその数が減り、残念ながら今では桜坂や鷲尾愛宕神社周辺などに残るのみとなり、樹勢が弱った樹も目立っています。