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愛宕の森と緑を守る会​

愛宕山の植物 - 春〜初夏の散策
シキミ(樹木)
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樒。マツブサ科シキミ属の常緑小高木。学名 Illicium anisatum。別名、シキビ、ハナノキ、コウギ、シンバナ。東北地方南部以西~沖縄の山地に分布。樹高5~10メートル。葉の枝が仏事で多く用いられる木(おしきみ)であるため寺院に多く見られ、その香りに意味がある呼ばれ方をされ、仏前草、抹香の木、香の花、香芝、香の木などと言われている。
 有毒で、死亡事故も起きていて、その実は「毒物及び劇物取締法」(同指定令)で劇物に指定されている。
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シキミの花
春に淡黄色の花が咲き、抹香の香りが強く漂うが、茎、葉、果実にも香りがあり、線香などに用いられる。果実は7、8個の袋果がらなる集合果で、9月になると熟し、裂けて6〜9ミリほどの種子が落ちる。果実は茶色となり、形が中華料理等で使われる八角(トウシキミの果実)と良く似ているので要注意。
 愛宕山では観音密寺本堂脇の奥の方に植えられているが、現在、立ち入りを遠慮してとのこと。
 なお、お祓いなどの神事によく使われる榊(ツバキ科)はシキミと同様に艶のある緑の葉ですが、無臭無毒で、その役割も全く異なっています。榊の葉の尖った先は神様が降りてくる依り代で、神の力が宿っていると考えられていますが、一方の樒は邪気を払う、死者から邪気を守る役割をするとされ、門樒といって葬儀場の入り口に飾られます。
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