top of page

愛宕の森と緑を守る会​

愛宕山の植物 - 春〜初夏の散策2
ムラサキケマン
ムラサキケマン.jpg
紫華鬘。ケシ科キケマン属の越年草。学名 Corydalis incisa。日本全国に分布。木陰に育つ高さ30~50センチの草で、有毒。食すと嘔吐、昏睡、呼吸麻痺、心臓麻痺など。山菜のシャクと葉が似ているので要注意です。ウスバシロチョウの幼虫の食草で、結果、親も有毒になり、鳥の捕食から避けられる。
 初夏にできた種子は翌年の春に発芽して成長。その後、地上部が枯れて地下に塊茎だけが残り、秋になるとまた芽を出して数枚の葉で越冬。春になって花茎をのばして開花し、結実後に枯れる。足かけ3年の珍しい一生を過ごす花です。
ムラサキケマンの花.jpg
ムラサキケマンの花
4~6月に2センチほどの筒状の花が咲き、早々と実をつけます。花の形が仏具の「華鬘」に似ているのが名前の由来との事ですが、実物を知らないので、なんとも・・・。
ムラサキケマンの実.jpg
ムラサキケマンの実
実は熟すと果皮がくるんと捲れて種子をはじき飛ばします。

©愛宕の森と緑を守る会

2-ボタン2L.jpg
bottom of page