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愛宕の森と緑を守る会​

愛宕山の植物 - 春〜初夏の散策2
フウトウカズラ(樹木)
風藤葛。コショウ科コショウ属の常緑ツル性木本。学名 Piper kadsura。別名ツルゴショウ。関東以西~琉球の暖地の海岸に多く分布。愛宕山では多く自生している。日本本土における唯一のコショウ科の種。崖や他の樹木に絡まって成長する。雌雄異株。花期は4~5月。冬には(雌株に)赤い実が。かすかに胡椒の香りがしますが、香料としては使えません。茎や葉を風呂に入れて薬湯とし、神経痛や打撲、骨折に効くといわれています。生薬名はナントウ(南藤)。
 この他、小笠原母島にツル性ではないタイヨウフウトウカズラ(絶滅危惧IA類)がありますが、自生株はたった1株しかないとのこと。
雌株。花期は4~5月。穂状花序は4~8センチ。粒々に多数見えるのがそれぞれ小さな雌花。画像は未熟時のもので、熟すまでは緑色をしている。花の色は白(?)ですが、葯が黄色なので全体には黄色に見える。雌花が終わったあと、茶色の小さな粒々がやがて胡椒とそっくりな丸い実になる。
雄株。穂状花序は雌株より長く、10センチを超えるものもある。花序に小さな粒々は無い。
冬季に見られる、赤い実を付けた雌株。

©愛宕の森と緑を守る会

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