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愛宕の森と緑を守る会
Atago Forest and Green Protection Association
Atago Mountain Plants-Tree 3 (Ki-ko)
フデリンドウ
Chestnut. Beech family Chestnut. It is dioecious and blooms from May to June. From September to October, a few fruits are borne in acorns with squid. It seems that there are two or three chestnut trees from the falling squid, but so far it has not been possible to identify which tree.
フデリンドウ1
大切にしていきたい貴重な花で、春、1本の茎に数輪の鮮やかな花を付ける可憐な小さい花です。日があたると開花し、曇ると閉じ、夕方にも早々と寝てしまいます。鑑賞するには晴れた日の午前中に。
フデリンドウ2
フデリンドウが咲く環境を守っていかないと、簡単に絶滅する危機的状況にあります。福岡では未指定ですが、数都府県で絶滅危惧種に指定されています。
フデリンドウの蕾
間もなく開花。今のところ見つけた最多の蕾数。1本で20ほど。ハルリンドウに似ていますが、ハルリンドウは茎1つに花1つ。
フデリンドウ3
フデリンドウの可憐な花は、陽が出ている時にのみ開花します。花の色は、ひとつひとつの花ごとに、あるいは株ごとに、微妙に異なっています。
群生するフデリンドウ
この画像だけを見ると、絶滅の危機にあることを忘れてしまいます。しかし当初、愛宕山でこのようなフデリンドウを見ることができるのは、わずか数メートル四方の、この場所だけしか残っていなかったのです。現在は、その後の調査および環境保全で、この他にもう数か所で確認できています。しかし、それも安定したものではなく、依然として絶滅の危機にあることは変わりありません。
フデリンドウの結実
フデリンドウは咲き終わると、「筆先」に豆粒のような形の実(蒴果、さくか)ができます。
フデリンドウの蒴果
種子を包む蒴果(さくか、子房)は花弁とは逆に晴れると閉じ、雨天の際に開いて、中にある細かな粒の種子を雨水で周りに流します。種子を乾燥から守りつつ、雨水を利用して種子を蒔くフデリンドウの戦略。この画像は曇天で半ば開いた状態で撮ったものです。左側の3つは、頭を虫にかじられています。
全開したフデリンドウの蒴果
雨上がり直後のフデリンドウです。蒴果が全開しています。
フデリンドウの新芽
晩秋になると新たな芽が育ち、翌春の開花をめざして厳しい冬を越す。
かつてあった群生地
展望台のある大山祇神社跡公園は、かつてはフデリンドウの大群生地でした。工事による改変で今は見る影もなく、フデリンドウは整地箇所の周りにわずかに残っていますが、外来植物に覆われ、放置しておくと消滅しかねません。フデリンドウが適応できる条件は適度の木漏れ日があり、他の草が茂らないような環境に限られます。
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